コロナ禍のハワイ住宅バブルは崩壊するのか?
金利上昇で住宅ブームも鈍化
米国のコロナ禍での住宅ブームによりこの1年間で米国の住宅価格は、過去1年間で、住宅価格ば上昇(20.6%)してますが、それに対して所得の伸びは(4.8%)です。伸び率の差は4倍にも開いています。
この事で、住宅価格が高すぎるのでは?
という懸念が聞かれる様になりました。
FORTUNEの記事によると
見出しには、
Keep an eye on these ‘overvalued’ housing markets as the housing boom implodes
住宅価格が適性価格を上回る過大評価に注意せよ というなかなか刺激的な内容です。
記事:https://fortune.com/2022/05/31/is-housing-market-bubble-which-markets-overvalued-home-prices/amp/
Those “overvalued” housing markets now face a test. Mortgage rates, which have jumped from 3.11% to 5.1% over the past five months, have pushed the housing market over the top. New home sales, existing home sales, and mortgage applications are all plummeting. Inventory is rising fast, as are the percentage of home listings cutting their price.
崩壊は直ぐに起こる訳ではないが・・
記事としては、崩落が直ぐに起こるという事ではなく、
過去の経験則より、危険な兆候が見られるというニュアンスのものです。
今、起こっている事は
金利が、住宅ローン金利が直近で5%を超えるまでになり、一般的なサラリーマン所得ではローンの借り入れが出来ないケースも増えてます。
これにより米国の住宅市場の流動性の低下は否めない状況です。
ハワイの状況は?
気になるのは米国の中のハワイはどうなのだろうかという点です。
記事の中では、392の地域のうち、96%は、相場が過大評価になっているとしております。
ハワイも当然、過大評価としてカテゴリされております。
この記事をどう捉えるか?
で判断は大きく変わりますが
住宅地としてのハワイ
と
リゾート地としてのハワイ
が混在しており、ハワイ全体では米国本土と傾向は変わりませんが
それぞれのエリアで動きが異なります。
この点は、2020年からのコロナ騒動始まって今までの動きで押さえておくべきポイントです。
戸建は注意が必要
特にハワイでコロナ禍で最も価格上昇率の高かったのは戸建です。
ハワイの戸建の場合は、記事の通り、過大評価されている可能性は高いと言えます。
2021年の1月から12月の成約価格の推移は
882,000ドル → $1,050,000 +19%
Jan | $882,000 |
Feb | $900,000 |
Mar | $950,000 |
Apr | $928,000 |
May | $969,775 |
Jun | $960,000 |
Jul | $1,000,000 |
Aug | $1,038,250 |
Sep | $1,042,000 |
Oct | $995,000 |
Nov | $1,050,000 |
Dec | $1,050,000 |
2022年からは +9.5%
Jan | $1,050,000 |
Feb | $1,100,000 |
Mar | $1,134,500 |
Apr | $1,108,000 |
May | $1,150,000 |
と、2021年5月~2022年5月で、18.58%の増加となっているので米国全体に近い上昇率です。
一方、コンドミニアムのこの1年間の上昇率は、12.2%です。
一戸建てに比べて、上昇率は低いデータです。
ハワイのコンドミニアムは価格が上がっていないのでしょうか?
なんて思ってしまうデータですね。
ワイキキエリアの上昇率
それでは、エリアをワイキキに区切って見てみましょう。
(2021年5月~2022年5月までの成約中間価格)
ワイキキのコンドミニアムの上昇率はなんと、
19.8%となりました。
なかなかの上昇率ですね。
ワイキキのコロナ前と今を比較
それでは、コロナ騒動が始まった、2020年3月と今の2022年の5月を比べてみましょう。
データは同じく、成約中間価格
2020年3月 $425,000
2022年5月 $420,000
上昇率は▲1.1%と驚きの数字になります。
観光客に影響を受けやすいワイキキならでは数字とも言えますね。
居住用の物件とワイキキは違う
これらの事から、表に出てくるニュースと、実際の動きは異なるという事が分かりました。
ハワイでも、
居住用の一戸建て
郊外の戸建て
主にロコの居住向きの物件
には
今後、記事の様な事も起こり得る可能性はあります。
ただしワイキキ含めたリゾートエリアはちょっと違う動きになるでしょう。
この辺りを押さえつつ、ハワイの検討をしてみて下さい。
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ハワイ不動産投資らぼ 管理人新井朋也
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