ハワイの経済予測2023年〜2024年
ハワイ経済は弱含みながらもまだ大丈夫
今回取り上げる記事はスターアドバイザーより、ハワイの経済動向についてです。
元記事 スターアドバイザー
https://www.staradvertiser.com/2023/05/12/hawaii-news/hawaii-economy-still-ok-despite-weaknesses/
タイトルでは、「大丈夫」という様な訳となります。
ハワイの新しい経済予測として
個人所得の増加と建設業が、観光客消費のわずかな減少や失業率の上昇を相殺し、2024年の景気後退を回避するために、ポジティブな予想がネガティブな予想を上回りました。
ハワイ大学経済研究機構は、本日発表された報告書の中で、2024年にハワイで景気後退を引き起こす外部リスクは高まっているが、地域経済の縮小にはつながらない可能性が高いと述べています。
外部環境は危険水域?
記事では、「ハワイが直面する外部環境は危険である」と報告書が述べているが、同時に
“今年後半には全米の景気後退がハワイに重くのしかかるが、地元の強さの源泉が私たちの頭を水面上に保つはずだ。”
米国全体は厳しい見方がされているが、ハワイはその中でもやや楽観している意見が多い様です。
インフレ抑制の為に、政策金利もかなり上がった米国では、銀行の倒産ニュースが複数あり、政府のデフォルトの噂まで出ています。
この後の動きには注目ですね。
何故ハワイは大丈夫なのか?
ハワイの強さは、
「多くの公共部門の建設プロジェクト」
「州政府の支出の増加」
「急速に後退したインフレ」
これらを考慮した後の「個人所得の上昇」などにより、それ程心配しなくて良いというまとめ方となっております。
具体的には
ハワイの中で建設分野の見通しが明るく、いくつかの大型プロジェクトが動き始めている事が背景にある様です。
建設費の高騰
人件費の高騰
この2点は、建設業界を苦しめる事になりますが、
これから始まるこれらの大型プロジェクトは、タイミング的には良いのではないかとされてます。
ハワイの個人所得の上昇
又、ハワイのインフレ調整後の個人所得は、
2023年 3%
2024年 2% 増加すると予想されています。
UHEROは、地域経済においてより多くの支出をもたらす傾向にあるこのような利益は、2022年以降インフレが大幅に緩やかになっているため可能であると述べています。
ハワイのインフレの見通し
記事の中で
報告書では、今年のホノルルのインフレ率は、2022年に6.5%に達した後、2.4%で終わり、2024年にはさらに2.2%に落ち着くと予測しています。
来年2024年には、2019年頃の普通のハワイに戻っているという事になりそうですね。
その点は楽しみです。
ポジティブとネガティブが交錯
米国メインランドで今後何かあれば、もちろんハワイでも影響がありますが、しかしポジティブな面もあるので、分野、業種、お店規模では、影響が大きくなる事もありそうです。
UHEROの報告書では
2024年、地元の不動産市場は低迷を続け、観光客の到着は観光客の消費額とともに低迷し、高金利はビジネスの成長を阻害し、失業率は少し上昇すると予想している。また、議会での政治的な駆け引きにより、今後数週間程度で国債のデフォルトが発生し、世界中の経済が不安定になり、ハワイでも経済損失が発生する可能性があります。そのような大災害が起こるかどうかにかかわらず、ハワイの最大産業である観光業は、今年わずかに増加した後、2024年には少し落ち込むと予想されています。
不動産市場は低迷を続け。。とありますが
不動産は、金利動向によって動きが明確に変わる事は先日も記事にしておりますので、併せてご覧頂ければと存じます。
現在は、住宅ローン金利が上昇した事により、自己資金の多めのバイヤーが、やや強気にオファーなど出している動きが見られます。
株や現金から不動産へ
ローンバイヤーの動きは鈍いですが、キャッシュリッチバイヤーはこの機を利用して好条件で買える物件は買っているのです。
金利が下がる局面が訪れたら、経済対策が変わった事を示しますので
それは、いわゆる、市場は調整期からの転換という事と言えます。
観光はむしろ2024年には低迷へ??
2023年は、ハワイへの渡航客は、2019年比を既に超えるか?と言われるまでに復活しておりますが、これに日本人が加わり、活況を呈するだろうというのは、私でも分かります。
記事では、2024年の低迷という言い方ですが、
UHEROの予測では、観光客の到着数は2022年の925万人から6.4%増の984万人に、観光客の支出は2.1%、4億500万ドル増の197億ドル(インフレ調整後)にエッジするという。しかし、2024年には、UHEROが予想する訪問者数は1.1%減の972万人となり、訪問者支出は2.2%減、4億2900万ドルとなる。同団体は、米国経済が減速する中、今年は本土の訪問者到着数が軟化し、パンデミック前の2019年の3分の1にとどまる日本からの到着数を含む海外訪問者市場の多少の回復によって一部のみ相殺されると予想しています。
アメリカ人観光客は緩やかに減少する分を、日本人渡航客が補うだろうとされていますが
果たしてどこまで日本人が戻るか? については、
2019年過去最高の渡航客を更新するには少し時間がかかるのではと思います。
為替が110円〜120円の間なら・・・日本人の戻りも大きくなりそうですが、為替は分かりませんね。
労働市場も変化
コロナ禍で人が労働市場から人がいなくなり、その後、再開するもすぐに人手が集まらなく開業出来ないというお店なども多かった様です。
今も人手不足の話は色々聞きます。ただ、以前よりは少なくなっているのではないかと思います。
観光業の落ち込みや企業の信用コストの高さなど、予想される要因が重なり、同州の失業率は、
2022年の3.5%から今年は3.9%に上昇し、2024年には4.2%と、2年間の低下傾向を逆転させると予想されています。
観光含む、労働市場へのニーズが下がった事で、失業率がやや上昇するという予測です。
一度、ハワイからメインランドに仕事を求めて移った人が戻ってくるのは、難しいと思います。
しばらくは、業種やお店によっては、社員やスタッフ確保には苦労が伴うという状況なのでしょう。
ハワイ不動産購入には準備が重要
今回の記事で今が買い時!とも言い切れませんが、
少なくとも、買い手市場に移行をしているエリアも出ています。
エリア、物件によって、動きが異なる点も知っておくと良いでしょう。
ハワイと言えども、日本の不動産を買うよりは準備が必要で、物件選び方も運用や利用方法により異なります。
これから起こるアメリカの動きに合わせて
直ぐに動ける様にする準備はとても重要です。
ハワイ不動産を初めて検討される方は、
いまのうちに、書籍、ネット、セミナー、個別面談などを通じて、情報整理をしておくことを強くお勧め致します。
お気軽にオンライン面談についてはご相談ください!
きっと有益なお時間となる事をお約束いたします。