米国の銀行破綻による影響とハワイ不動産
米中堅銀行シリコンバレーバンク(SVB)やシグネチャー・バンクの相次ぐ経営破綻により、送金関連の取引が出来なくなった等、やや混乱がハワイ現地でも起きたとの事。
月曜日には地方銀行の連続破綻か?というニュースが米国でも駆け巡って
ハワイ最大手のバンクオブハワイの株価も急落。
現在は、戻しつつあります。
追記
金融機関の方にお話を伺いました所、シリコンバレー銀行は規模が大きいが企業向けの預金や融資の割合が大きく金利動向の影響が大きかった。一方、シグネチャーバンクは規模がそもそも小さい銀行なので・・
気になるバンクオブハワイのお話では、企業向けの預金よりも個人預金・貸出の割合が多いので、大きな影響は受けなく、その通り、騒動も早急に収束に向かっているとの事。今回起きた現象として小さい銀行から大手へ預金を移す行動が見られ、大手系は預金が増えたという事もあった様です。
ハワイについてはひとまず安心そうです。
日本では大きなニュースになっていませんが、ハワイでは結構なニュースです。
参考記事
https://www.hawaiinewsnow.com/2023/03/15/focus-shifts-away-hawaii-banks-stock-crisis-goes-global/
記事では、バンクオブハワイが大きく下げて、ファーストハワイアンが少し下がり
セントラルパシフィックは逆に上がったという内容になっています。
米国債権が多めの金融機関に不安が流れたという所なのでしょう。
株価もこんな感じなので、ちょっとビックリしちゃっても不思議ではありませんよね
この数日で、米国政府の救済発表などもあり
持ち直していて、現地でも、安堵の空気が出ている様です。
この影響なのか、この1週間、現地のショーイング(内覧)等の数が少なくなったのを感じます。
皆様、一旦様子見・・という感じでしょうか。
参考記事
https://www.bizjournals.com/pacific/news/2023/03/16/silicon-valley-bank-commercial-real-estate.html
この記事によれば今回の破綻の影響として
カリフォルニア州サンタクララを拠点とするシリコンバレー銀行をはじめとする金融機関の破綻による影響は、銀行部門への依存度が高い商業不動産を含む米国経済全体に波及しているとされております。
今回の破綻に至った経緯としては
シリコンバレー銀行の顧客が、銀行からの資金を引き出そうとする傾向が強まり、銀行は、金利の上昇によって価値が著しく低下した債券を売却し、預金残高をカバーすることにしました。その結果、資金流出をカバーするための資金調達ができなくなり・・という。
これらの事を受けて現在、為替レートはやや円高に振れていますが
今後
不動産価格の調整
円高傾向
というタイミングが重なれば、これは日本人にとっては買いの機会となるかも知れませんね。
さてどうなる事やら・・