要約:ホノルル鉄道と「30万ドル視察旅行」への批判(社説)
何が問題になっているのか
ハワイ州議会で、議員や州職員を海外視察に送り、「交通指向型開発(TOD:駅周辺を公共交通と一体で計画する開発)」を学ばせる計画が進んでいます。予算は30万ドルで、クリス・リー上院議員の発案です。同議員は、数千万〜数億ドル規模の失敗や機会損失を防ぐための「巡回ワークショップ」だと説明しています。
なぜ批判されているのか
筆者の主張は「タイミングが遅すぎる」という一点に尽きます。
- ホノルル鉄道が始動した2008年頃なら有意義だったかもしれない。当時は、20駅の周辺を地域ニーズに合わせて開発することが鉄道の大きな利点とされていた。
- しかし現在は建設開始から15年、運行開始から3年。予算は50億ドル超過し、駅周辺の主要な開発もほぼ決まってしまっている。
- 州や市の当局者は以前から、鉄道を口実に海外視察を繰り返してきたが、目に見える成果はなかった。
計画の進め方もずさん
- 当初は地域開発を担うハワイ・コミュニティ開発局(HCDA)が担当する予定だったが、準備が間に合わず、なぜか保健局に回された。
- 来月開催予定にもかかわらず、誰がどこへ行くのかさえ説明できていない。
- 同じ時期に、別の団体(OMPO)がデンバーで同じTODテーマのワークショップを開く予定で、内容が重複している。
すでに手遅れになっている現場の実態
- カポレイ:駅との連携をほとんど考えずに開発が進んだ。
- カカアコ:本来は労働者向け住宅地区だったが、鉄道を理由に高さや容積率の規制が緩和され、高級高層マンションが立ち並ぶ街に。しかも現行計画では、鉄道はカカアコまで延伸されない。
- アラモアナ:同じく特例ルールのもとで高級コンドミニアムやホテルが次々と建つ一方、地元住民が買える手頃な住宅はごくわずか。
- ハラワ(新アロハ・スタジアム周辺):当局は「今最も期待できるTODの機会」としているが、開場まで3年を切っても完成予想図すら出ていない。
まとめ
政治家は計画的な開発を口にするものの、実際にはカカアコやアラモアナと同様、ハラワでも主導権を握るのは開発業者だろう——と記事では結ばれている。
「ハワイだから」では済まされない工事の遅延・・ダウンタウン辺りまではなんとか開通はしそうな感じがしますが、その先は、相当時間が掛かりそうですね。
